日商簿記2級完全攻略テキスト 工簿編

　日商簿記2級完全攻略テキスト 工簿編
　出版社：ダイヤモンド社
　発売日：2002-09
　レビュー評価の平均：(4.0)

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レビュー評価：(4)
本書だけで、２級の工簿の基本的な知識は十分得られると思います。
私は本書と、「日商簿記２級　完全攻略テキスト[商簿編]」（発行：ダイヤモンド社）と
「合格するための過去問題集　日商簿記２級」（第３版）（発行：ＴＡＣ株式会社）
で勉強して初回受験（平成１８年２月２６日実施試験）で合格しました。

本書の構成は、節毎に、講義→講師と生徒の対話形式の記述による講義の補完→練習問題　という具合です。
章の終わりではその章全体を範囲とした練習問題が、各節の終わりの練習問題とは別に用意されています。
ですから、練習問題を通して学んだ知識を習得することもできます。
また、余白があったり、行間が適度に空いていたり、図表が駆使されていたり、
字が色分けされていたり太字になっていたりするので、全体的に見易いです。
今現在、出版社のＨＰで本書の「立ち読み」が出来ますので、興味を持たれた場合は実際に確認するのも良いと思います。

ただ、本書のみで工簿の問題全てに対応できるものでもないようです。
それは、高低点法など過去の試験に出題された内容で説明されていないことが僅かながらも有ったからです。
ですが、その辺は「合格するための過去問題集　日商簿記２級」（発行：ＴＡＣ株式会社）で補完できました。

簿記に合格するには知識だけでなく処理速度も必要になります。
それを養うには練習問題を数多く解いて慣れるしかないと思います。
その点でも、その問題集は有用でした。
先に述べたように、本書にも練習問題は設けられていますが、試験でも通用する処理速度を養うには量は足りないと感じました。
特に、取引の仕訳の練習問題が少なくその分野に関しては弱いと感じました。

勿論、本書を使わずその問題集だけで勉強したら良い、言うものでもないと思います。
本書で基礎知識を身に付け、問題集で問題を解くことに慣れたり未修得だった知識を得るという感じで、
両方を利用することで高い効果が得られるからです。
どちらか片方だけで勉強するのでは合格するだけの力を養うには不十分だと思います。

尚、本書で勉強する場合にはたっぷり時間をかけることも必要だと思います。
私は時間をかけて本書を最初から最後まで３回ほど繰り返して知識の習得を試みました。

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